中国建設不動産バブル壊滅
中国の不動産バブルが崩壊している事は最近広く知れ渡って来ました。国の財源は地方から吸い上
げて国家運営をしている訳で、各地方自治体の財源は土地の使用権を不動産業者に販売する事で賄
う構造の様です。最も重要な財源が壊滅した事で全省が大赤字に転落している模様です。政府は少
しでも不良債権を減らす為に建設不動産に税金を投入してテコ入れしている様で、現在は建設不動
産が一時的に活況な状況だそうです。しかし数千兆円とも云われる不良債権処理にテコ入れし続け
る事は不可能なので、現在の建設不動産好景気が終わるのも時間の問題らしいです。
今思えば数年前から建設不動産に陰りが出ていた様です。当店に中国のパース制作会社から営業の
メールが頻繁にありましたし、昨年末頃には直接電話まで掛かってきたので相当深刻な様です。
話を聞くと150人もスタッフを抱えていて日本の大手不動産会社や設計事務所やゼネコンまで顧
客に居ると言うので驚きでした。不動産が壊滅すれば建設会社も設計事務所もパース事務所に至る
まで消滅する事は想像に難くないです。外注するパース事務所が無いなら国内で頼めば良いと思っ
た時には日本のパース事務所も激減しているという事にも成り兼ねません。海外の影響だけでなく
日本の人口減少で建物の建設需要も減少する訳ですからパース事務所が無くなっても不思議ではあ
りません。
では設計事務所内でパースを作成すれば良い思われるでしょう?ところが以前もブログに書きまし
たが年々一級建築士が激減しているのです。20代の一級建築士は60代の一級建築士の40分の
1しか居ないのです。フェイスブックにこの事実を投稿したところ知らない人があまりに多かった
のには驚きました。コメントの多くは慢性的な人手不足で苦労しているという設計事務所の方の書
き込みでした。若者の人数うが少ないとはいえ不安に成るぐらい一級建築士が少なくなっています。
将来日本の力だけで建築物が建たなくなるという悪夢が来るかもしれません?
以上の事以外に気になるのは日本の重要施設のパースを海外に発注したとしたら設計図がそのまま
使われる可能性がある事です。池波正太郎作のテレビドラマ「鬼平犯科帳」が現実化するかもと頭
をよぎりました。だいたいの内容は盗賊が目を付けた豪商の店に何ヵ月も前から引き込み役を忍び
込ませて金蔵の位置や図面を盗み出して盗賊一味が襲撃したところを火付け盗賊改め方の役人が捕
縛するというストーリーです。中国には国家動員法があるので有事の時は非情に危険でしょう!
【参考動画】朝香豊の日本再興チャンネル
【中国のリアル】悲惨すぎる地方財政 上海ですら資金不足に
https://www.youtube.com/watch?v=NSBCZ4W2PSM&list=TLPQMjYwNTIwMjOuv9T1fbqpAg&index=3