外観パース 三点透視の縦目地!
今はCGパースになりましたので左右と上空に視点がある三点透視です。手描きの頃は上空に視点を打つと厄介な事が色々とあるので左右に視点がある二点透視図法で作成していました。
手書きにて三点透視図法で下図を取るには図面を貼った製図板の上の方に上空の視点を打たなければなりません。製図版の奥行きは通常90cmなので中々視点を取る事ができません。視点を遠くに取る為には平面図の縮尺を小さくする方法もありますが、図面を小さくすると当然ですが細部が潰れてしまいますので正確に下図を取る事が出来なくなります。以上を避ける為に視点を近くにすると建物が倒れて見えてしまいます。
下図が完成して紙のボードに着色するには紙に合わせた大きさに縮尺しますので上空の視点は製図板から外れます。
下図作成もかなり大変なのですが、もっと大変なのが着色です。筆で色を塗る場合T定規に溝引き三角定規を使用して着色します。建物が垂直であれば定規を動かしながら塗れますが、建物が垂直でない三点透視では定規を水平に動かしながら塗る事が出来ません。面を塗るだけならマスキングして濡れますけど一番厄介なのはタイル等の縦目地です。左右の視点から来る横目地であればピンを打った視点に定規を引っかけて線を引けます。しかし縦目地では上空の視点にピンを打つ事はできません。
三点透視ではどんな描き方でも同じ理由で縦目地を入れるのは困難です。
