外観パース 金閣寺!
外観パースを作成していると観光地でも建物と周りの植栽に目がいってしまいます。京都の神社仏閣は森の様な敷地内に建立されているので何処を観ても本当に綺麗です。金閣寺というと建物と池の写真しか思い浮かびませんが、実際に行ってみると敷地が広いのには驚かされます。山門から舎利殿まで意外と距離がありました。
金閣寺の正式名は鹿苑寺金閣舎利殿ですが、足利義満の別荘兼迎賓館で明の使節団などを迎えていました。残念ながらこの建物は戦後すぐに火災で消失し、建て替えられた建物です。火災に遭う前の金閣寺は昭和4年に国宝に指定されていましたが1950年の放火により国宝指定が外されました。1955年に再建されてから既に67年が経過しているので先代の建物に近い風格が出ているのかもしれません。
金閣寺の三層構造は1階は公家風の寝殿造、2階は武家造り、3階は禅宗仏殿造です。
屋根の上には鳳凰が設置されています。鳳凰は中国に伝わる伝説の鳥で聖天子が治める平和な世に唯一出現する架空の鳥です。鳳凰を設置したのは超権力を手にしようとした三代将軍足利義満の意志の表れだった様です。足利義満は公家、武家、仏の上に立ち天皇を超える超権力を目指したのではないかと言われています。
金閣寺の裏側はあまり目にしませんけど、3階の雨樋が不細工なのは苦肉の策です。



