徳川家光「大猷院霊廟」 外観パース

徳川家光の墓所が歴史上初めて公開された時に見学した日光山輪王寺大猷院霊廟です。

神社仏閣を観に行く度に思う事ですが、これ程のデザインを完成させるには精密な設計が必要だと思います。古い神社仏閣の図面を見た事はありませんが、想像ですけど建物の設計とは別に彫刻、建具は専門の職人さんが建物に合わせてデザインする分業体制が既に出来ていたのだと思います。総合プロヂューサーの様な人が居たのかもしれません。現在でも分業体制は整っていますけど、ここまで装飾された細かいデザインの建物は無いので殆どの建築物は建築士が設計しているのでしょう。
これほど細かいデザインのパースは作成した事はありませんが、もし作成依頼が来たらどれほど作成に時間が掛かるかわかりません。古刹のデザインを観ると今の建築物は随分とサッパリしています。
時代が進み進化していくと何でもシンプルになって行く様です。例えばステレオ等の音響製品は昔と比較するとスイッチ類が極端に少なくなっています。服装等も江戸時代まではかなり派手なデザインでしたが、今は随分と地味になりました。文明開化の明治期から僅か数10年、ここまで劇的に変化した時代は永い人類の歴史で初めてかもしれません!?

封建制の時代は人々に威厳を見せる為に豪華絢爛にするのが古今東西普通の話だと思います。しかし家光の死後これほど美しい霊廟が一度も一般人の目に触れなかったのは勿体ないですね。
先日この写真をSNSに投稿したところ日光山輪王寺大猷院霊廟の関係者さんからコメントを頂きました。一般に公開すると綺麗に維持保存が困難になるため中々一般公開出来なかった感じのお話でした。

徳川家光「大猷院皇嘉門」外観パース
徳川家光「大猷院皇嘉門」外観パース
徳川家光「大猷院仁王門」石灯籠 外観パース
徳川家光「大猷院仁王門」石灯籠 外観パース
徳川家光「大猷院霊廟1」 外観パース
徳川家光「大猷院霊廟1」 外観パース
徳川家光「大猷院霊廟2」 外観パース
徳川家光「大猷院霊廟2」 外観パース
徳川家光「大猷院霊廟3」 外観パース
徳川家光「大猷院霊廟3」 外観パース
徳川家光「大猷院霊廟4」 外観パース
徳川家光「大猷院霊廟4」 外観パース