日本原子力研究開発機構、外観パース
ずいぶん前に手描きで描いた日本原子力研究開発機構の外観パース4案です。設計者はどんなデザインにしたら良いのか迷う事がある様です。
ベースになるパースA案と別の紙に描いて切抜いた右側の建物B案C案をそれぞれ張り替えて3点作成しました。
1、キャンソン紙を水貼りパネルに貼る。
2、別の紙に書いた下図をトレースダウン。
3、絵具で描いた絵を建物の形状に合わせて切抜く。
4、紙の裏にスプレー糊を吹いてベースのパースに貼る。
子供の頃遊んだ貼り絵かジグソーパネルと同じ方法で作成しました。
この方法だと背景の空や樹木などの添景を一枚だけ描けば良いので時間短縮と予算の節約になります。
決定したデザイン案のパースに更に書き込んで仕上げれば完成です。この外観パースの場合は結局自動車が描かれたパースの設計で新たに描きました。現在この最終案で建設された建物が建っています。
良いアイデアでしたが、かなり面倒な作業でした。しかしPCが無かった頃は知恵を絞って色々な事を考え出していたものです。必要は発明の母と言いますが現在の様に便利に成り過ぎると必要なモノが何でも有るので逆に頭を使わなくなるのかもしれません。
CGになった今でも同じ様な方法で作成しています。自働車や人物や樹木などの添景は個別に作成しておきますが、複数の建物や構造物があるパースでも個々のオブジェクトを別々に作り最終的に一つのパースに配置して完成させます。
手描きの頃の色々な引き出しが生きています。!



