知的財産権を厳守するフリー画像販売サイトと建築パース屋さんの差。

三カ月前よりフリー画像販売サイトにて自作イラストの販売を開始しました。
色々な画像を販売できるので作成していて楽しいのですが、実際に存在する物や人
物の画像を販売するには厳格な審査基準があります。

実存すると思われる物の場合は所有者の許可状が絶対条件になります。例えば人物
が映り込んでいる写真や絵は被写体の人物本人の使用許可状を提出しなければ販売
NGになります。例え絵であっても顔が描いてあるとNGまたは架空の人物という
コメントを付けないと販売できません。

自分のイラストに人物を載せる場合は面倒なので人物の顔をノッペラボウする事に
しています。

実在する製品のロゴやエンブレムは完全に販売NGになります。実在する自動車に
ついている社名や車名は当然外さなければなりません。
意外な事に実在する自動車デザインはNGにはならない様です。恐らく自動車会社
によって権利関係が違うから基準が設けられないのだと思います。
サイト側では権利関係を全て把握できないので自己責任で販売する様にと書いてあ
りました。

サイトのマニュアルに恐ろしい事が書いてありました。他人のデザインを模倣した
り無許可で使用して販売されたイラストや写真を購入した企業が広告に使用して後
から違法だと分かった場合、企業から損害賠償請求される事があるとの事です。
2020年東京オリンピックのエンブレムがパクリだった事で大騒ぎになりました。
東京都は損害賠償請求したのかは知りませんが、賠償請求されたら大変な額になっ
た事でしょう!

なので自分はオリジナルのデザインか知的財産権が消滅した古い自動車しか販売し
ていません。(もちろ自動車以外も沢山販売しています。)

建築パースを制作しているところは危ない橋を渡っています!実在する新しい車を
無許可で使用し、許可を取ったかも判らない人物の写真を平気で載せている。
パースを注文した会社が損害を受けたら目も当てられません。無許可使用の知的財
産権侵害は民事だけではなく刑事罰もあるので要注意です!。

当店のパースは全てオリジナルの車と手描きで書いた人物なので損害を受ける可能
性はありません。

しかしフリー画像販売サイトは本物のプロ集団です。完璧に知的財産権を厳守して
います。少し厳し過ぎる気もしなくもありませんけど、著作物を売るというのはこ
う云う事なのでしょう。

建築業界の人達も痛い目に遭う前に考えた方が良さそうですね!

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