伊豆にある宗教法人の総本山。手描きでパースを描いていたバブル期の作品です。
コンクリート打ち放しの建物で天井まで50メートル位ある吹き抜けは畳四千畳敷で屋根は12000トンの総チタン貼り。もの凄い迫力です。しかも宗教の方がこんな感じでとスケッチした絵を基に図面を起こして建てた巨大建築と聞いて驚いた事を覚えています。どれだけデカいかパースに描かれている添景の人物や車を見ると分かると思います。
よく伊豆の設計事務所まで新幹線で打合せに出かけましたが、記憶が定かではありませんが確か三島駅のホームからこの建物が見えた様な気がします。
何もない山道をひたすら車を走らせていると突然この金色に輝く巨大な本堂が見えたきた事を覚えています。
建物の重量がとてつもなく重いので少しずつ地盤沈下していると聞きましたが、そこは施工した大手ゼネコンの事なので想定済みでした。これだけ広大な敷地の樹木を伐採しているので、あちらこちらに水害対策用の調整池がしっかりと設置されていました。あれから何十年も経っているので敷地内も森の様に成っていそうです!
凄い時代でした。百年後に世界遺産になっていてもおかしくない位の建物です。
B1キャンソンボードに透視図法を駆使して筆と絵具で描きました。今ならCGで簡単に作成できるでしょうけど手描きは手描きの味わいがあります。