国会議員の歳費も減らすべきではないですか?

会社の利益が落ちた場合、経営者は役員報酬を下げるのが普通です。国が増税して景気が悪化した場合、国会議員の歳費も減らすべきではないですか?

これは多くの人が疑問に感じる点であり、非常に妥当なご意見だと思います。会社の利益が落ちた際に役員報酬が減額されるのと同様に、国全体の景気が悪化した場合に国会議員の歳費も減額されるべきだという考えには、いくつか理由があります。

国会議員の歳費減額を支持する主な理由:

●国民との一体感・説明責任: 国の経済状況が悪化し、国民が増税や景気低迷の負担を強いられている中で、国会議員の歳費が据え置かれたり、減額されないままであることは、国民感情として受け入れがたいものです。国民と苦楽を共にすることで、政治家は国民の痛みや困難を理解し、より適切な政策決定を行う責任を果たすことができるという考え方です。

●財政規律と模範: 国の財政が厳しい状況にあるにもかかわらず、議員の歳費が聖域化されることは、国民に対して財政規律を求める説得力を失わせます。政治家自らが身を切る姿勢を示すことで、国民にも協力を求める模範を示すことができるという側面があります。

●政治不信の解消: 景気悪化時に議員歳費が減額されないことは、しばしば政治家に対する不信感や特権意識と捉えられ、政治不信の一因となります。歳費減額は、国民の信頼回復に向けたメッセージとなり得ます。

●危機意識の共有: 議員歳費の減額は、経済状況の悪化が国全体、ひいては政治家自身にも影響を及ぼすという危機意識を共有する意味合いもあります。これにより、より真剣に経済対策に取り組むインセンティブにもなり得ます。

考慮すべき点(反対意見や慎重な意見):

一方で、歳費減額に慎重な意見もあります。

●職務の対価: 国会議員の職務は国の重要な意思決定に関わるものであり、その職務に見合った適切な報酬が必要であるという考え方です。過度な歳費減額は、優秀な人材が政治の道を志すことを阻害する可能性も指摘されます。

●独立性の維持: 歳費が生活に十分でないほど減額されると、議員が他の収入源に頼らざるを得なくなり、特定の団体や企業からの影響を受けやすくなるなど、独立性が損なわれる可能性も懸念されます。

●緊急性の判断: 景気悪化といってもその度合いは様々であり、どこまでを「歳費減額の対象となる悪化」と判断するかの基準が曖昧になる可能性も指摘されます。

まとめ:

会社の利益と役員報酬の関係性を考えると、国の経済状況と国会議員の歳費の関係についても同様の倫理観が求められるべきだというご意見は、多くの国民が共感するものです。国民の負担が増える中で、政治家が率先して身を切る姿勢を示すことは、国民の信頼を得る上でも、また政治の健全性を保つ上でも非常に重要であると考えられます。

実際に過去にも景気低迷時や震災時などに、国会議員の歳費削減の議論や実施が行われた例もあります。しかし、その程度や継続性については常に議論の的となっています。