遠近法、影作成1庇(ひさし)

透視図法、影作成庇

手書きパース庇の影作成を説明します。今回の作成方法は影作成の基本的な考え方になります。一枚の庇を一面の壁に影を落とす方法です。パース作成には影が付き物なので作成方法を覚えておくと便利です。透視図法に詳しくない人でも基本構造を知れば複雑な影でも作成できます。

昼間の外観パースの光源は特殊なものを除けば基本的に太陽光一点になります。ここでは東西方向の角度と南北方向の角度を設定して作成します。この図では右側が南面と左側が西面なります。
①正面影の角度。
実際には見せないピンク色の影の線を南Aの右側縦線まで任意の角度で引きます。acとbdが同じ高さになります。

②側面影の角度。
南Aの角から任意の角度の線を西B壁面に引きます。

③正面と側面の影を合わせる。
左側のVPとbdを繋ぎます。dとVPを繋いだ線と②で引いた水色の線を交差します。この交点とdの幅オレンジ色とhから左側VP方向のオレンジ色を同じ幅の点を打ちます。軒天入隅のオレンジ色左端から垂直に引いた水色の線とdfの線を交差します。eとgを水色の線で繋ぎます。

④影のアウトラインを繋げる。
g、e、f、j、i、を繋げます。

⑤側面の影が完成
見えている面だけ実線でアウトラインで囲んで完成です。

イメージとしてはg、h、i、kを斜め下に移動して、各角と庇の付け根に繋げた形ですになります。

影作成1庇 外観パース
影作成1庇 外観パース