遠近法、影作成4(C型の形状)

透視図法、影作成C型

バルコニーや看板など建物から飛び出す突起物などの形状が建築物には付き物です。この様な形状物の影を手書きのパースで正確に書くのは意外と厄介だったりします。影の形を透視図法で書くと建物の立体感も鮮明になり見る人にも説明し易くなると思います。

ここでは光源が太陽光一点の昼間の外観パースで説明します。一面の壁に中をくり抜いた形のC型袖看板風の突起物の影作成方法です。

①正面影の角度。
袖看板の出隅入隅の角から影の線を壁まで任意で引きます。ピンク色の線aa、cc、dd、ffです。bb、eeは袖看板端まで壁から直角に伸ばしたところから引いたピンク色の線になります。この袖看板は建物の壁と直角なので袖看板と壁が接地している垂直の線とabcdefの各接点から左方向のVPにグレーの線で繋げます。※ピンク色の線は左上から降り注ぐ太陽光の線ですが影の出隅入隅を決める為の線なのでパースには表示させません。

②側面影の角度。
右上から降り注ぐ太陽光の水色の線を任意で引きます。この線はパースに表示される線になります。ghjの線が影のアウトラインの斜め線になります。kiは影の斜め線インラインになります。

③正面と側面の影を合わせる。①で左方向のVPに繋いだグレーの線と②で引いた水色の線を交差させます。水色の影線ggそこから線を下に引いてfから伸ばしたグレー線の接点がアウトラインです。水色の影線iiそこから線を下に引いてdから伸ばしたグレー線の接点がインラインです。この作図では袖看板に隠れていますが、水色の影線hhを引いてiから引いた線と交差させて影が完全に囲まれた状態になりました。

④不要な引き出し線を消して
完成です。

イメージとしては大きな袖看板の影から小さな袖看板の正面部分を引き算した感じです。

外観パース 影作成4C型!
外観パース 影作成4C型!