遠近法、影作成2L型(L型の出っ張りと凹み)
透視図法、影作成1L型
手書きパース作成で建築物の下図が完成した後、立体感を出すには影を入れる必要があります。しかし透視図法に詳しくない人にとってはハードルが高いかもしれません。
そこで外観パースの壁面に落ちる影の作成方法を簡単に説明します。昼間の建築パースは光源が基本的に太陽光一点になります。基本的な考え方としては、太陽から降り注ぐ光を東西方向の角度と南北方向の角度を設定して作成します。
この図では南面と西面で説明します。
①正面影の角度。
南Bから西Cの壁面に落ちるピンク色の影acを任意で引きます。西Cに落とした影cを左方向のVPに繋げます。dを右方向のVPから伸ばします。aとbと同じ幅でeとfの幅に決めます。dから伸ばした線とfから下に伸ばした線の交点gとeを繋げます。これでabcの角度とefgの角度が同じに成りました。
②側面影の角度。
①正面影の角度で書いた方法と同じ方法でhijの角度とklmの角度を書きます。
③正面と側面の影を合わせる。
南Bから引いた青い矢印の線を緑色の線まで伸ばします。oを左方向のVPに伸ばしpとnを繋げます。jから右方向のVPに伸ばしたオレンジ色の線とegの交点を繋げます。
④影のアウトラインを繋げる。
①②③で引いた南Cと西Cの線を繋げて完成です。
イメージとしては小さな影の上に大きな影を被せる感じです。